關燈 巨大 直達底部
親,雙擊螢幕即可自動滾動
第5部分

て、仕事ぶりも真面目だったそうで、誰からも慕(した)われていたって言うんです。だから、いじめを受ける理由なんか無かったって。『生き字引』さんも含め、當時の社員は、なんで北村節子さんが自殺したのか丸きり見當(けんとう)が付かなかったって言うんですよ」

社內で北村節子をいじめていた人間は一人もいなかった。だとすると、彼女の自殺の原因は一體何だったのだろう? それと、深山が耍麤gに接近した理由(わけ)とどう関係があるのだろう?

「話が飛ぶけど、當時、耍麤gさんはどうだったの?」

「耍麤g課長ですか?」

「例えば、耍麤gさんが北村節子さんを陰で、いじめていたなんて事は無かったの?」

「いいえ。耍麤g課長は北村節子さんをいじめていたどころか、逆に可愛がっていたそうですよ」

「可愛がっていた?」

「ええ。『俺にもこんな妹がいたらなあ???』って言っていたそうです」

「そう???」

又もや、分からなくなってしまった。深山が帝通を辭めて、ヌ��佶毳些‘グに転職した理由は、十中八九、妹の自殺に関係があるのだろう。だが、北村節子は社內でいじめを受けて等いなかった。それに、深山が接近した耍麤gも、北村節子を可愛がっていたと言う。自分の妹が自殺したとは言え、その妹を可愛がってくれていた人間に何かしよう等と普通考えるだろうか? それとも、耍麤gに対する深山の思いは一方的な逆恨(さかうら)み的なものなのだろうか?

第7章 盡�à郅長恚─郵激幛康巧接嫽�ē抓楗螅�

初老男性と別れた俺は、バス停への帰り道、今までに眨�伽品證�盲渴隴頡ⅳ玀σ歡阮^の中で整理した。

10月11日、日曜日、涸沢嶽沢の斜面で耍麤g俊英の滑落遺體が発見された。彼は土日の前後各1日、有給休暇を取り、7日、木曜日、午後9時新宿発松本行きのJR特急ス��雪‘あずさに仱贄zんだ。その晩は松本駅近くのホテルに宿泊し、9日、金曜日、午前6時半過ぎの松本発新島々(しんしましま)行き松本電鉄上高地線始発電車に佨嚒P聧u々駅からはバスに仱険Qえ上高地に入っている。

上高地では自ら書いた登山屆をインフォメ��伐紲螗互螗咯‘に出し、その晩は涸沢小屋に、翌10日は北罰Ц噝∥蕒慫薏矗浚浚郡い洹�g際には「宿泊した」事になっている、と言った方が正しい。何故なら、二つの小屋の宿帳に殘されていた「耍麤g俊英」の筆跡が彼自身のもので無い可能性が高いからだ。

一方、耍麤gの勤めていた會社、ヌ��佶毳些‘グで出會った深山明夫。彼は見た所、耍麤gの事を快く思ってはいなかったようなのだが、その深山が耍麤gの自宅をわざわざ訪ね、彼に山の魅力を語り、その後、年に3回も一緒に山へ登っていたと言う事実。それでいて、社內の人間は誰一人として二人が山登りしている事を知らなかった???

更に分かった事は、深山には4歳年下の妹、北村節子がおり、ヌ��佶毳些‘グの社員だった事。その彼女は理由は分からないが、6年前、自らの命を絶ち、それを境に、深山の性格が一変。將來の幹部候補と目(もく)されていた深山は広告代理店大手の帝通を中途退職し、嘗(かつ)て妹が勤めていたヌ��佶毳些‘グへと転職してきた???

俺は耍麤gに接近し、耍麤gと今回の山行きを約束してた深山に疑いの目を向けているのだが、あいにくと彼には耍麤gが上高地入りした9日の「アリバイ」があ